歯内療法で使用する器具の紹介【症例動画付】
歯内療法の各処置で使用する器具について動画付きで紹介します
1.防湿処置
診断が終わった後、ラバーダムで防湿処置を行います
日本歯内療法学会より
日本歯内療法学会より
ご用意する道具は
2.開拡
開拡とは歯の表面から根管まで届く穴を開けることです。
日本歯内療法学会より
モーターを使ってう蝕の除去をしたのちに、モーターで天蓋の除去を行います
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エンド用モータ(もしくは歯科ユニットに付いているモータ)
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ゲーツドリル(CA)
#2~#4の各サイズ揃えておきます
次に髄腔ならびに根管拡大を5倍速+ユニットのモーターで行います
日本歯内療法学会より
この時お勧めのダイヤモンドバーは髄腔・根管拡大用FGダイヤモンドバー
パーフォレーションを防止するセーフエンド(非切削先端)タイプのダイヤモンドバーです。
あと丸いダイヤモンドバーで開拡幅を調整していきます
3.根管形成
日本歯内療法学会より
お勧めのファイルシステム
長さは25㎜以上で各サイズがそろっているアソートタイプ2種類がお勧め
15〜40(各1本入)、45〜80(各1本入)
折れやすい細いタイプはさらに余分に持っておくと安心です
バシロジックで最初におすすめの組み合わせはこちらになります
#15/03 25mm
#15/05 25mm
#25/01 25mm
#30/01 25mm
#25/03 25mm
#25/05 25mm
#30/03 25mm
#30/05 25mm
お勧めのサイズとテーパーは
【RE 04テーパ 25mmファイル】
#15〜#50
【RE 06テーパ 25mmファイル】
#30 〜 #40
【RE 02テーパ 31mmファイル】
#20 〜 #70
それぞれ揃えることをお勧めします。
形状記憶性を有しており、根管の解剖学的形態に沿った根管拡大/形成が可能なNiTIファイルです
3.根管洗浄
3.1 科学的根管洗浄
日本歯内療法学会より
洗浄に使うのは
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NaOCI(次亜塩素酸ナトリウム) 有機物を溶解します。薄く希薄したものがおすすめです。
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EDTA スメア層内の無機物を脱灰することにより除去しますが、こちらも17%程度の濃度のものがおすすめ
3.2 機械的根管洗浄
イリセーフ ファイル
超音波のイリゲーション機能を使い、根管内を清掃します。
XPエンドフィッシャー
モーターの回転で根管洗浄を行います。
4.乾燥
科学的洗浄した後、根管内を乾燥させるにはペーパーポイントを使います
はじめから滅菌されているペーパーポイントもあります
5.根管充填
1分11秒あたりから参考になります
日本歯内療法学会より
5.1 ガッタパーチャポイント
5.1.1 手用ファイルの場合
5.1.2 バシロジックの場合
5.1.3 REファイルの場合
02 テーパー(#15〜#80、アソート)
5.2 シーラー
5.2.1 根管充填材料
5.3 覆罩
ヴェリコムで歯髄腔を充填させて、セラカルで封鎖します
ヴェリコム Well pulp PT はSTよりもパテ状で盛りやすい
5.4 根充
6.その他
模型で練習するならばバシブロックとシロナストレートタイプJ10がおすすめ
本物の頭蓋のご用意もあります
あったら便利なルーラー